代表ブログ「補佐役」
堺屋太一さんという方は、今はあまりなじみがないかもしれませんが、元通産省(現経済産業省)に入省し、前大阪万博の企画開催を中心的に推進した方です。
その後43歳の若さで退官し、作家に転身し、多くの著書を書きましたが、あの「団塊の世代」の言葉は、堺屋氏の著書の題名から来ているものです。
一方で2000年前後に、経済企画庁長官を務め、第1次安倍内閣の内閣官房参与も務めた方です。
堺屋氏の歴史観はユニークです。そのなかの一つとして著書の『豊臣秀長』で秀吉の弟である秀長を、日本一の補佐役として描いています。
秀長は兄の補佐役としての役割に徹し、いつも秀吉に忠実で、決して凌駕することはしなかったそうです。
しかしそれでいて、戦の大将を任されたときは、大きな戦果を挙げるなど、傑出した人物として実績も上げている人物です。
今まで豊臣秀長なる人物は、戦国時代の中では、ほとんど顧みられていません。
個々に堺屋氏の眼目の鋭さを見ることができます。
来年2026年のNHK大河ドラマは、「豊臣秀長」が決まっているそうです。
どんな秀長に会えるか、今から楽しみにしています。