代表ブログ「事業承継」
どんな会社も遅かれ早かれ事業承継の時期が訪れます。
よく言われることですが、「事業は成功して50%、承継が成功して50%」の言葉は、正鵠を得ていると思われます。
事業の承継というと、承継に伴う相続税や贈与税といった税務の課題、自社株の所有権の移転といった法務の課題がよく挙げられます。
ですがこういった目に見える課題もさることながら、経営の承継といった目に見えない課題の方が侮れないことが現実ではないでしょうか。
税務や法務の課題は、それなりに手を打つことが可能です。
経営の承継は、経営ノウハウや取引先との関係維持や知的資産といったものも含めて、一気に移転することはできないものです。
現経営者から後継者に代表者が変わったといっても、おいそれとはスムーズに経営が移管するわけではありません。
ここに現経営者の承継における準備と、後継者の後を引き継ぐ努力の両方が求められることになります。
また経営者を支える幹部を中心とした団結力も求められることになります。
ですので承継には5年から10年かかると言われるのも頷けられるものです。
地道に着実にやっていくしかないですね。