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セブン&アイの会長退任

 セブンイレブンの鈴木敏文会長が今日の新聞発表で、退任する意向を表明しました。

この突然の辞任劇は、寝耳に水の印象を受けました。

 イトーヨーカ堂を祖業としたセブン&アイグループは、この鈴木敏文氏がいなければ、

ここまで大きく飛躍することはなかったでしょう。

 スーパーマーケット全盛時代、鈴木氏は全員の反対を押し切り、コンビニエンス(CVS)

を導入し、今や高収益企業に育て上げました。CVS業界では収益性は断トツです。

 さらに役員全員が反対したという銀行業への進出も、決断し黒字企業に育て上げたことも、

先見の明を表すものです。

 しかし、鈴木氏は今83歳ですが、会長兼最高経営責任者CEOの立場です。経営者としては

超一流ですが、その強力なリーダーシップがゆえに後継者を育てきれなかったのが、ここにきて

露呈されたのかと考えられます。

 また、創業者の伊藤雅俊氏から経営をすべて一任されていたようですが、創業者の息子が

役員として入っており、一方では鈴木氏の息子も役員として入っているとのことです。

 ここに伊藤氏の信任を受けなくなった一因が潜んでいると思われます。創業者の意向を鑑みる

ことなく、中興の祖である鈴木氏自身の越境というようなものが、周りの反発を受けたことは

想像に難くありません。

 日本の大流通グループを率いるわけですから、公私が混同されることは許されないことです。

そこは当然これだけの名経営者ですから、十分理解していることと思いますが、晩節を少し

汚した感を否めません。

 大塚家具の例もありますが、円滑円満な事業承継は難しいことだけは確かです。なんといっても

人間ですから私心が入ることが一番大きな要因であると感じるところです。

 
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